enricaの取扱いを始めた理由

enricaの取扱いを始めた理由

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先日、スタートした洋服の取扱い。洋服については、こちらの記事で紹介していますが、今日はenricaとの出会いと、Pint!で取り扱うことを決めた経緯を書きたいと思います。

enricaのデザイナー、町田さんとは共通の知人を通じて面識はあったのですが、昨年にゆっくりお話できる機会がありました。enricaは、シーズン毎のコレクションを国内外で発表している、まさにアパレル業界のスピーディーな世界で活動しているブランド。

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お話を聞きながら、町田さん独自の、ファッションやデザインの捉え方に引き込まれました。パリで長く活動されていた「欧米と日本の洋服文化の違い」から、「日本の洋服」を考えたい。新しく生み、作り続けるシーズンコレクションとは別に、定番コレクションを展開したい。
独特なルールや空気を持つアパレル業界で活躍されながらも、雑貨という少し離れたジャンルで、Pint!が考えて取組んでいることと考えや思いが近いことが新鮮でした。ものづくりのこと、洋服のこと、それを取り巻く文化や空気のこと、海外と日本の違い。具体的な仕事や取組みではない部分で話は弾み、いろいろな意見交換をしました。

その後、どんなことが一緒に取組めるか?ということで打合せを重ねてゆき、形になったのが「かぐれのオリジナルショップコート」の製作です。かぐれがオリジナルショップコートを製作するにあたり、enricaによるデザインを検討されていて、Pint!のみんなのどうぐの形式を入れて進行しました。(レポートはこちら

おそらくファッションデザイナーとしては相当に面倒で時間もかかるこの企画にのってくださった理由は、「バイヤーの皆さんや、店舗スタッフさんが洋服をより深く知る機会になれば」というもの。快く引き受けてくださいました。洋服作りへの新しいアプローチを、共にチャレンジしてくださる強力なパートナーです。
こうしたものづくりへの考え方が近く、同じ視点で一緒に濃い取組みをできるというのが、まず1つ目の理由です。
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2つ目は、やはり洋服とデザインのクオリティです。洋服作りは多くの専門職の方が協力してできるものですし、洋服作り特有の難しさがたくさんあります。自社内で行なうことは非常にハードルが高く、模索をしばらく続けていたのです。Pint!として、ジャンルの切り口における「雑貨」の延長の洋服ではなく、「天然素材の真摯で上質なものづくり」という同じフィールドの洋服をご紹介したい。かぐれのプロジェクトで、コンセプトワークからそのデザイン製作までを一緒に取組ませていただいて、アパレルデザインのプロの仕事を間近に見ることができました。Pint!のお客様にも絶対に紹介したいと強く思いました。女性らしくリラックス感もありながら、凛とした大人の綺麗な雰囲気。enricaの魅力です。

3つ目は、Pint!の核の部分に近いですが、「素材」の使い方と考え方。enricaは、コットン、オーガニックコットン、リネン、シルクを中心に、天然素材をメインに使用していて、草木染めをはじめとして、天然染料を用いた染めを中心に洋服作りをしています。洋服でも、製法としてこうしたものづくりをされているブランドさんはたくさんいらっしゃいますが、enricaの町田さんが言う、「衣服の着心地のよさ、素材や色の美しさを大事に洋服作りをしていたら、天然素材と天然染めに行き着いた」という言葉が好きです。無理をしていない、自然体で、真っ直ぐな理由。Pint!も、同じ理由で天然素材を使っています。化学物質NOではなくて、気持ち良さや使い心地を考えいったら、天然素材だったという順番です。


こんな理由から、Pint!ではじめる洋服はenricaから、と決めたのでした。今ご紹介しているenricaアイテムは、この夏すぐに活躍しそうな涼しげなリネンやコットンの素材で、大人らしいスタイルにお使いいただける服が揃っています。

enricaの洋服を通じて、天然素材や天然染めの魅力を感じていただけたら嬉しいです。

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