ジビエ革のものづくり(鹿)2回目 2/4

ジビエ革のものづくり(鹿)3頭目 2/4

高見澤篤 six-clothing 鹿革 ジビエ革 frameporch flameporch brass shoulderbag

先の1周目で4点製作いただいた続き。その納品の荷物に、1周目で出た革の端切れたちも一緒に入っていました。その革の端切れが、こちらの写真。

この端切れをパッチワークでつなげばもう1個、frameporchのマチなしLが作れそう、とのこと。革は傷も入りますし、布とは違い形も四角く整っているわけではないので、一番最初に綺麗に取り切るのはなかなか難しいのですね。革製品の職人さんは皆さん作って避けながら最大限に活かすよう作られていると思いますが、こんな形で、端切れを共有して次の製作品を一緒に考えられるのは新鮮で、とても嬉しいことでした。

PINTでは洋服以外の織生地リネン製品はオリジナルで作っているものがほとんどで、このときにどうしても端切れが出ます。本当に良い生地だけに、使い道がなくても捨てられないんですね。リネン端切れの場合は、ポジャギカーテンや羽織コートのパッチワーク裏地、手作りバイアステープに使ったり。でもそれでも使いきれない細かな端切れもあったり。端切れの出方と扱う気持ちも分かるほうなのですが、高見澤さんの端切れ、思っていた以上に小さかったり細長かったりするものまで残してくれていたのが、さすがでした。

高見澤篤 six-clothing 鹿革 ジビエ革 frameporch flameporch brass shoulderbag

高見澤篤 six-clothing 鹿革 ジビエ革 frameporch flameporch brass shoulderbag

この端切れを使って、作られたのがこちらのパッチワークタイプ。表裏ともにパッチワークです。前に購入いただいたお客さんのを見せていただいたら、使い込むと、パッチワークのステッチの糸も革に馴染んできて、ステッチ部分の凹凸も表情がより出てきていました。革と金具のエイジングとともに、育つのをとことん楽しめるタイプです。

・frame porch <鹿革墨染・L> レザーショルダーポーチ ×1(パッチワーク×1)

1周目で、革全体の7-8割程度、この2周目でもう1割強を使ったという感じでしょうか。端切れの形でわかる通り、もちろん均一の形ではなく曲線も入っているしばらばらの大きさですので、パズルのように組み合わせながらパターンを考え、ミシンで縫い合わせて。確実に大変な製作だと思いますが、一頭の革を使って作るという中で、真っ直ぐで、気持ち良い作り方だと思います。

この2周目の納品のときには、もちろん、また端切れが一緒に添えられていました。6、7割くらい減っていました。(2周目終わりの端切れ写真データが消えてしまい、写真がありません。。)

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▼2周目前の革 30%

▼2周目製作 15%
・frame porch <鹿革墨染・L> レザーショルダーポーチ ×1 (パッチワーク)

▼2周目後の革 30-15=15%
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